OSDrC®とは

OSDrC®とは

OSDrC®錠の製造プロセスと技術の特徴

可変式二重構造杵により、ワンステップで有核錠を製造

可変式の二重構造杵を有するOSDrC®ロータリー打錠機は、ワンステップで製剤の製造を可能にします。これにより、従来の有核錠の大量生産はもとより、多種多様な製剤を高品質かつ低コストで製造することができます。

可変式二重構造で自在に動く打錠杵

ワンステップで有核錠を製造するプロセス

杵を取り替えるだけで、多種多様な錠剤を製造可能

OSDrC®によるフレキシブルな錠剤形の製造

OSDrC®により製造できる錠剤の種類は、二重構造杵のバリエーションで無限に広がります。外層の厚みや内核の位置の正確なコントロールはもちろんのこと、錠剤の外形や内核の形状も自在です。OSDrC®は、分割型有核錠のように、従来の技術では不可能であった全く新しい錠剤の開発を可能にします。

革新的な錠剤製造を可能にする専用デバイス

カム・ファンクションによる複雑な杵運動

OSDrC®の二重構造杵の動きは、機械工学に基づいて設計されたカムが担っています。このカム・ファンクションにより従来の打錠機と同等以上の生産能力を保持しながら、複雑で独立した杵運動を可能としました。
また、フィーダー間の粉末のクロスコンタミネーションの防止や盤面の集塵、残留粉体の除去、剰余粉末のリサイクルを実現する機能によって、製造におけるリスクやコストを大幅に削減しています。その他、各層の圧力モニタリングや自動サンプリング・自動排除等、GMPに準拠した先進の機能を装備しています。

OSDrC®技術の応用

放出制御

OSDrC®の正確な内核ポジショニング技術があれば、外層の厚みにより薬物放出を自由にコントロールすることができます。また、複数の内核でも正確に配置できるため、様々なパルス放出特性を有する錠剤の製造が可能になります。

糖衣錠やフィルムコーティング錠の代替

OSDrC®は非常に薄い外層をもつ有核錠もワンステップで製造可能です。このことは、糖衣錠やフィルムコーティング錠の代替を可能とし、製造工程の大幅な圧縮、生産コストの低減を実現します。

成形不良核の有核錠化

内核の供給工程を必要としないOSDrC®は、難成形性の粉末でも内核に包含することができます。つまり、内核薬物を粉末のまま外層で包んでしまうことが可能なため、口腔内速崩壊錠にも応用でき、ペレットを内核に配置すれば、カプセル剤を錠剤に変更することも可能です。このように、従来の製剤設計プロセスを大きく変えることができます。

分割型有核錠

OSDrC®は、これまでの技術では不可能だった分割型の有核錠もワンステップで製造することが可能です。例えば、OSDrC®分割型腸溶錠は、世界初の分割できる腸溶錠です。内核は常に外層に包まれているため、錠剤の分割に関わらず、目的とする放出制御特性を維持することができます。

内核、外層の形状も自在

OSDrC®の剤形は円形だけに限りません。二重構造杵を取り替えるだけで、内核及び外形ともに自在な形状にすることができます。

口腔内崩壊錠(OD錠)

OSDrC® OD錠(口腔内崩壊錠)は、患者さまの立場に立った製剤設計を可能にする新コンセプトの錠剤です。成形しにくい薬物でも高濃度で含有でき、錠剤表面が固く耐摩耗性に優れているため、普通錠と同様に取り扱えます。また、外層を活用して苦みをマスキングしたり、高薬理活性物質に対してコンテインメント機能を付与することも可能です。

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