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これで尿酸値を下げる!

薬を使う前に覚えておきたいこと

生活習慣の改善がもっとも大切

血清尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が「高尿酸血症」です。尿酸値を下げるために薬を使う場合でも,生活習慣の見直しは大切です。薬で痛風リスクを抑えても,高尿酸血症になる人の生活習慣には,心筋梗塞や脳卒中などの合併症を来す危険が潜んでいるからです。このことを肝に銘じ,まずは下記5つの習慣を心がけましょう。

  1. 1. 摂取エネルギーの抑制
  2. 2. 節酒
  3. 3. 1日2リットルの飲水
  4. 4. 適度な運動
  5. 5. ストレスのない生活

※他の疾患により既に生活指導を受けている方は医師にご相談ください。

薬をやめられるかは努力次第

高尿酸血症の患者さんは内科を受診することになります。医師は,病状や尿酸値の推移,過去の痛風発作の状況,合併症の有無などを調べた上で,必要な場合に限り薬物治療を始めます。生活習慣の改善を根気強く続けて尿酸値の低い状態を保つことができれば,薬物治療から離脱することも可能です。

プリン体の摂取は1日400mgまでに

プリン体の摂取は1日400mgまでに

服薬中も食事には気をつけなければいけません。特に,尿酸のもとであるプリン体を多く含む食品や高エネルギー食は要注意です。また,何も食べずにいると体内脂肪の分解が起こり尿酸排泄が滞って尿酸値上昇を招きます。過激なダイエットはせず,1カ月に−0.5kgほどのゆっくりとしたペースの減量を目指しましょう。

  • ・高プリン体食品は避け,1日の摂取量は400mg以下に。
  • ・ショ糖や果糖(体内で尿酸を作り出します)を含む清涼飲料水・果物・アイスにも注意。